玄米ご飯は時間をかけて炊くのがおいしい！

圧力鍋を使うよりも土鍋がおすすめ！

「圧力鍋を使って玄米を炊くとおいしくできますか？」という質問を度々受けることがあります。確かに圧力鍋は短時間で玄米が炊けるのですが、100℃を超えてしまう高温加熱では米の甘味が薄れてしまいます。私は、玄米も白米も炊ける二枚蓋の土鍋を勧めています。

水の量は、米の2倍近くにします。水の分量は、お米の品種や栽培法による質によっても変わってくるので、数回試して自分好みに調整してください。準備ができたら蓋をして、強火に近い中火にかけます。

30分ほどで沸騰しますが、その後はとろ火で1時間半炊きます。このように直火で炊いた場合、どうしても焦げやすくなるので、写真のようにゴトクを2つ重ねて火から遠ざけるようにすると、玄米モードが付いた炊飯器よりもおいしく炊けます。

工夫次第では、中蓋の無い家庭用の土鍋でもゆっくり、じっくり炊けます。安全装置が付いたガスコンロの場合は、定期的に火を止めてはまた火にかける作業をしてください。

ガスで炊く場合、プロパンガスと都市ガスでも炊き上がりに違いが生じます。

ゆっくりじっくり炊くと、香ばしい匂いがします。おこげが楽しめるのも土鍋ならでは。もしも失敗してかたく炊き上がっても、その場合はお粥やリゾットにするといいので、いろいろ加減して試してみてください。

かまどは直火炊きなので、玄米を炊くと焦げやすく、意外にも美味しく炊けません。かまどでご飯を炊くなら、白米の方がおいしく炊き上がるので、私は寿司ご飯を作る時に使っています。

ここ数年は、低コストでガスコンロより安全だからとIH調理器を使う人が増えていますが、IHは長時間加熱する料理には向いていません。IHから放出される電磁波は、食材の栄養素を破壊するので、長年に渡って身体に与える影響を考えるとIH調理器は使うべきではないと私は思います。