子供に甘い食べ物を与えすぎないで
誤った食育が増えている日本
近頃は、朝市やスーパーなどで、バナナチョコや飴菓子など子供が欲しがりそうな甘い食べ物を売るコーナーをよく見かけるようになりました。
また、数年前のことですが、私が住む八戸近郊の十和田市で、レストランのシェフが幼稚園児にクリームがたっぷり入ったクレープを振舞ったというニュースが新聞で紹介されていました。しかし、私が見る限りは、人工的に作られたホイップクリームなど自然の食材を使っているとは思えないものばかりでした。これが本当に子供の健康を考えた食育なのか疑問に思う私です。
ホイップクリームや市販のアイスクリームの危険性については、後日記事を公開したいと思います。
子供が幼い頃から砂糖や人工甘味料が使われた菓子類やジュースを与え続けていると、その子供は甘いものばかり欲しがるようになります。このように、砂糖や人工甘味料は常習性のある調味料なのです。落ち着きがない、感情を抑えきれずちょっとしたことでキレる、忍耐力がない子供や若者が増えているのも甘い食べ物の摂り過ぎによるものと私は考えます。
信じがたいことですが、文部科学省の問題行動調査によると、小学1年生に何度も蹴られて教師が通院したとか、登校中に注意された児童が通行人に暴行したといったことが報告されており、低学年を中心に急増しているとのです。
甘い食べもの・飲みものの摂り過ぎは様々な病気の元になる。
子供が欲しがるからと甘い食べ物や飲み物を与え続けていると、体液を中和させるために体内のミネラル(カルシウム)が奪われて、ケガや骨折をしやすい身体になります。また、脳が甘さを覚えてしまうことで、大人になっても甘い食べ物ばかりを欲するようになり、それが様々な疾病やアレルギーを引き起こしてしまうのです。
また、糖分の摂り過ぎは、免疫力の低下にもつながるので、風邪をひきやすい、感染症にかかりやすい身体をつくります。
皮をむいた柿を干して、半年間冷蔵庫で熟成させた干し柿です。干し柿の表面が白い粉で覆われているのは、乾燥させたことによって糖分が染み出た証です。白い粉が多いほど、糖分が増しているということです。
子供に正しい味覚を覚えさせるには、3才までの食生活が重要です。幼い頃に自然の食材のうま味を知ると、甘い食べ物はさほど欲しがらなくなるものです。それには、家庭での安全な食育が子供の成長に不可欠と私は思います。