腸活で免疫力を向上するには
腸と免疫は密接な関係がある。
最近の研究では、腸とは無関係に思える感染症や肺炎などに対する免疫力が、腸内の免疫細胞と密接に関係しているということが分かっています。
免疫力の60~70%は腸に備わっているといわれていますが、食べたものを吸収・消化、排泄している腸内では、病原菌やウィルスの侵入を防ぐ防衛システムが働いています。この防衛システムを有効に保つためには、毎日の食事で腸内の免疫細胞を活発にさせ、免疫力を高めていく必要があります。
免疫細胞は、腸で病原菌やウィルスと戦うだけでなく、血液に乗って全身にも運ばれ、体内のいたる所で病原菌やウイルスなどの「敵」を見つけると攻撃する役目を果たしてくれます。
新型コロナウィルス感染が連日話題になっている昨今、ニュース番組などでは、感染症対策のために、「バランスの良い食事」を摂るようにとアドバイスする人が多く見受けられますが、「バランスの良い食事」について具体的に説明する人はいないようです。
人それぞれ体質があるように、腸内環境も免疫細胞の働きも人によって違いがあるので、たんぱく質を重視するとか特定の食品やサプリメントがいいという考えよりも、昔ながらの日本食に着目すべきではないかと私は考えます。
腸内細菌にいいからと、毎日ヨーグルトを食べる人がいるようですが、ヨーグルトの乳酸菌は体内では胃酸で死滅してしまうので、生きたまま腸まで届くことができません。
発酵食品を見直そう!
ヨーグルトよりも腸の免疫細胞を活発にする食べ物は、味噌や醤油、ぬか漬けなどの日本人が進化の過程で食してきた発酵食品です。
ウドのぬか漬けです。ウドの先の部分だけ片ゆでして、他の部分は皮をむいてから、生の状態で漬けるのが私流です。
ぬか漬けは、身体に有効な乳酸菌を始め、腸の働きを活発にさせる昔ながらの日本食です。
中でも、味噌は発酵食品であるだけでなく、微量ミネラルの亜鉛を含んでいるため、免疫力に対する効果が期待できます。
ちなみに、亜鉛は免疫力だけでなく、発育や成長に関わっているほか、皮膚代謝や糖代謝、妊娠を維持するためにも必要です。そのため、亜鉛が欠乏すると、皮膚疾患や食欲不振、味覚障害をはじめとしたさまざまな症状が現れることがあります。
当研究所のホームページ では、味噌作り やぬか床レシピ を掲載しておりますので、免疫力を高める食生活に役立ていただければと思います。
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