自然の摂理に従った食事で免疫力を高める。
自然からかけ離れた食事が病を招く。
私たちの周りには、ありとあらゆる食品が存在していますが、その中でも注意したいのが 、自然とはいえない食品や飲料です。
企業から勧められたままに農薬や化学肥料を使用してつくった野菜や米、ホルモン剤や抗生物質、自然とはいえない飼料を使って育てられた食肉、養殖魚等は、少なからず人間の身体に悪影響を与えます。
激安ステーキ店や焼き肉店などで使用されることが多い成形肉です。
成型肉とは、くず肉や内臓肉を軟化剤でやわらかくし、結着剤で固めて形状を整え、一つのブロック肉にしたもので、味や食感、見ためをよくするために、インジェクション機械を使って牛脂や食品添加物を成型肉に打ち込み、あたかも霜降りの状態に仕上げています。
成形肉には、味と食感と色をよくするために植物性たんぱくや乳たんぱく、卵たんぱく、ビーフエキス、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素や軟化剤、結着剤などの様々な食品添加物や化学調味料が使われており、化学の力なしで作れるものではありません。
その他、ミネラルを取り除かれた精製塩や味の素・ほんだしなどの化学調味料・食品添加物の過剰摂取も病気やアレルギーの元となります。
なぜかというと、化学調味料を摂取することによって、その中に含まれている「グルタミン酸ナトリウム」というアミノ酸が、体内のアミノ酸のバランスを崩してしまうからです。
普段から、外食や中食が多い人は要注意。インスタント食品やレトルト食品、冷凍食品、市販の弁当やおにぎり、惣菜などによく使われている化学調味料は、アレルギー体質の人は、特に避けなければならない調味料です。
健康の源は自然にある!
甘いものが食べたい時は、昔ながらの製法で作られた黒糖、遺伝子組み換えされていないてんさい糖、漂白されていない水飴など、自然の甘みを使った手作りのお菓子やケーキを少々、それも体調を見ながら摂るようにすることをおすすめします。
青森県産リンゴジャムの仕込み。私は、ジャムを作る時は仕上げに水飴を入れます。
果物が食べたいと思ったら、国産または住む地域で季節に採れたものを、食前に少量楽しむようにすることです。果物の中でも、南国原産のフルーツには、とくに身体を冷やす作用があるので、寒い時期は控えるようにします。
健康を維持していくには、人工甘味料が使われた菓子類やアイスクリームなどの冷菓、ペットボトル飲料などはできるだけ摂らないようにすることも考慮していかなければなりません。
当研究所で放し飼いで育てている比内地鶏です。日中は、放し飼いにしています。それぞれが家の周りの草や虫を必要な分ついばみ、夕方になると鶏小屋へ戻ります。この鶏たちも病気になったことはありません。
自然界に生きる動物が病気になるのは、人間よりも少ないです。それは、自分たちの環境に合った食べ物を求め、食しているからです。
病やアレルギーになるのは、人工飼料など化学的な食べ物を与えられた家畜やペット、農薬や化学肥料で育った作物や残飯などを食べる野生動物です。
私は若い頃、ある観光地で人間からスナック菓子や菓子パンをもらって食べていた猿が、鼻水を流したり目を痒がっていたりと花粉症の症状になっていたのを見たことがありました。また、その観光地で、生まれつき手足がない猿がコロコロ転がって移動しながら、人間から食べ物をもらっていたのがとても印象に残っています。
本来は、人間も自然の一部なのですから、身体の構造に合った食べ物や進化の過程で食してきたものを毎日の食生活に取り入れていくべきだと私は考えます。