尿の量で知る病気
腎臓は尿の排出を掌る器官
健康な人の尿の量は、1日に500~2000ml、尿の回数は1日5~6回が標準といわれています。身体に取り込まれた水分は、尿・便・汗となって排出されるのですが、腎臓はこの出入りを調節し、体の水分の量を一定に保っています。
健康な人の尿の色は、ビールのような黄色をしています。尿の色が気になる人は、こちらの過去記事をご覧ください。↓
腎臓は、体重の約60%を占める水分のうち、細胞の外にある体重の約20%体液の量と組成を調節しています。これは、腎臓の最も重要な働きです。
腎臓に問題がなければ、体内に水分が入れば尿の量は増える。その逆の場合、尿の量は減ります。また、汗をたくさんかけば、水分をたくさん摂ったとしても、身体の水分を保つために尿の量は減少するはずです。
尿の量は、脳の下垂体後葉と呼ばれる部分から分泌される、尿の量を調節するホルモンと腎臓が調和して働くことによって調節されています。
しかし、このホルモンの出が悪くなったり、ホルモンの出方は正常でも、腎臓でのホルモンの作用が低下するような場合に尿の量が多くなる病気があります。この病気は、尿崩症(にょうほうしょう)といわれていて、くも膜下出血や脳腫瘍、外傷などによって発症する場合があります。
その他、糖尿病の人は尿の量が多い傾向にあります。糖尿病特有の症状に、喉が渇きやすいことが挙げられていますが、これは血液中の糖分の濃度が高くなると血液が濃くなることで喉が渇き、水分補給を必要とするからです。また、尿に糖が下りると尿を濃くする働きが悪くなることで、尿の量が増えてしまいます。
尿が少なすぎる人は?
反対に、異常に尿の量が少ない場合は、体内で生じた老廃物を完全に尿として排泄することが出来なくなり、老廃物が体内に蓄積されている可能性があります。 尿の量が400ml以下の人は乏尿(ぼうにょう)に当てはまります。
乏尿の人およびそれ以下の尿がほんの少ししか出ない人の腎臓は、組織学的および機能的には正常に働いていても、腎臓の血液供給が減少することによって乏尿が起こります。この病因として、心疾患などによる循環不全や腎炎、腎不全、ネフローゼ症候群などが挙げられています。
尿の量がとても少なく、身体のむくみを感じたら、腎臓の働きが衰えている恐れがあります。あるいは、すでに腎臓の病気に侵されているかもしれません。その場合は、ただちにたんぱく質に偏った食生活の見直しから始めることをおすすめします。
たんぱく質は玄米や雑穀から摂る。
たんぱく質を制限し、腎臓疾患を食事で改善するには、まず玄米に雑穀(あわ・ひえ・きび)を入れて炊いた玄米雑穀ご飯を主食にすることです。
玄米や雑穀には、身体の生命維持に必要なたんぱく質が含まれているので、肉類や魚介類、卵といった動物性食品は症状が完治されるまで摂らなくても問題はなく、むしろ摂らない方が早く改善されます。
植物性たんぱくでも、豆腐や納豆、豆乳などの大豆製品や豆類の過食はしないこと。味噌・醤油以外の大豆製品や豆そのものは高たんぱくなので、腎臓には負担をかける食品です。
その他、パンや麺類、菓子類など麦を使った食品、果物やチョコレート、スイーツなどの甘い食べ物・甘い飲み物、人工甘味料、味の素を始めとした化学調味料や食品添加物、化学調味料や食品添加物が使われた加工食品等を控えるようにすることもお勧めしたいです。
腎臓は、血液の浄化という大事な働きもしています。腎臓の衰えを早く改善したい人は、当店の玄米菜食コースや玄米の炊き方などが学べる宿泊体験コースをご利用ください。ご利用のお客様には、調味料の選び方や体質に合った食事のアドバイスをいたします。
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2020/02/17 12:30