免疫力の低下が招く帯状疱疹
帯状疱疹は痛みが伴う感染症
春から夏、夏から秋といった季節の変わり目に帯状疱疹を発症する人がいます。帯状疱疹は、50代以降の人に増加傾向にあり、80代までに3人に1人が経験している感染症です。私も、帯状疱疹について相談されることが度々あります。
sakuyahimeさんによる写真ACからの写真 (写真はイメージです。)
帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、虫刺されのような赤い発疹が胸やお腹などに帯状に広がる病気です。発疹よりも先に、体の奥がチクチクするような痛みが1週間ほど続くため、頭痛や腰痛と勘違いしてしまい、脳外科などに駆け込む人もいるようです。
発疹よりも先に痛みが出るのは、ウイルスが関与しています。子供の頃に水ぼうそうにかかった人は、抗体ができるので二度と水ぼうそうにかかることはないのですが、治った後も水ぼうそうのウイルスが脊髄や脳、神経の根元の神経節に潜んでいます。
ところが、加齢や病気などで免疫力が衰えると、潜んでいた水ぼうそうのウイルスが活動を再開し、ウイルスが神経を伝って、皮膚へと移動することがあります。その通り道である神経がダメージを受けてしまうことで神経の炎症が起き、痛みを感じた後に皮膚に発疹が出てくるのです。
帯状疱疹の後遺症の怖さ
帯状疱疹の怖さは、「帯状疱疹後神経痛」という後遺症が残る恐れがあることです。帯状疱疹後に神経痛を起こしやすいのは、発疹がひどい人や高齢者などに見られるようですが、この神経痛は、帯状疱疹の発症から3カ月以降に表れる痛みで、長ければ10年以上もの耐えられないほどの強い痛みが続く人もいます。
神経がダメージを受けた後で抗ウィルス薬などに頼っていると、帯状疱疹後神経痛を発症しやすくなるので、後遺症を防ぐためにも帯状疱疹の症状を感じた時点で直ちに食生活の改善をし、免疫力を上げることから始めなければなりません。
毎日の食事で免疫力を高めることが予防へと繋がる!
また、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛には身体の冷えが大敵です。身体が冷えると血流が悪くなり、症状が悪化しやすくなるからです。身体を冷やさないようにするには、甘い食べ物・清涼飲料水、果物、味の素を始めとした化学調味料や食品添加物、人工甘味料等は摂らないように心がけることです。
毎日の食事で免疫力を上げるには、主食を玄米にすること、長時間煮た根菜(大根・人参・ゴボウ・レンコン)料理や海藻、梅干やぬか漬けを取り入れるようにするのが一番です。とくに、根菜は身体の冷えを改善するのに有効な食材です。
当研究所のホームページでは、低体温を改善し免疫力を高める食事について紹介していますので、参考にしていただければと思います。
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