化学肥料で育った野菜は栄養が足りない。
野菜本来の味を変えた化学肥料や農薬
日本の農家は、化学肥料が開発され始めた100年ほど前までは、土中の多くの微生物がたい肥を分解した、リンや窒素が豊富な無機質の土壌で野菜を作っていました。
有機質の土壌では、クモが害虫を食べてくれます。
ところが、化学肥料が出回るようになってからは、リンや窒素の代わりになる化学肥料を農地に使えば、微生物の力を借りなくとも野菜が早く生育・収穫でき、害虫駆除もできて、量産ができるので、その後は化学肥料を使う農家が増え続けていきました。
化学肥料と害虫駆除の農薬を組み合わせた化学農法は、野菜の収穫量を倍増させ、効率性の向上にも貢献したものの、化学農法の農地は微生物のエサであるたい肥などの有機物が無くなったので、微生物が激変し、土が白く固く痩せてしまっています。
あさつきは共存作物です。野菜とあさつきお互いを近場で育てることで、それぞれが成長によい影響を持たらせ、害虫を遠ざける役目を果たします。
化学肥料は、リン・窒素・カリウムで構成されていますが、微生物が作るビタミンやカルシウム、鉄分は含まれないため、化学農法で作られた野菜は無農薬・有機栽培野菜よりも栄養が不足していて、味もよくありません。
痩せた農地にさらに化学肥料を与え続けていくことで、土壌はますます衰えてしまい、やがては野菜の収穫量が減少していくのですが、それでも日本の農家の多くは、化学肥料や農薬を使い続けています。日本では、収穫量を増やす目的で、アメリカの約2倍、ロシアの約10倍以上もの化学肥料が使われているのです。
ホースラディッシュ(西洋わさび)です。とても香りがよく、品のいい辛味がします。自分で栽培し、味を知ってからは他で買おうとは思いません。
当研究所の裏庭には、ネギやノビル、山うどなど、山菜や食べられる野草が自生しています。自然の恵みで育った食材と海の幸、自家製調味料を使った無添加料理を味わってみませんか?今年は、無農薬・無化学肥料の野菜作りにも力を入れていきたいと思っています。
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