新★レストラン自然食研究所のブログ

病やアレルギーを改善する食事・健康を考えた食生活のアドバイス

健康状態や老化を左右する「腸内フローラ」

腸内環境が健康や老化に影響を及ぼす!?

 

欧米では、糖尿病や精神病、難病などを手っ取り早く治したい人に、健康な人の便を生理食塩水に混ぜたものを内視鏡を使って大腸に注入する腸内フローラを使った治療法があります。

 

 

この治療法は「便微生物移植」といわれていて、最近は日本でも大学病院などの複数の病院で臨床治験の目的で希望者に行っています。ただし、自費診療となるので、最低でも200万円超の診療費がかかることや、他人の便を入れてまでもいうことに抵抗がある人の方が多いのではないかと思います。

 

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toraemonさんによる写真ACからの写真 

 

 

腸内フローラとは、腸内に住む細菌の生態系のことですが、人間の腸内に住む100兆匹以上の、数百種類もの細菌の出す物質が、健康や美容に様々な影響を及ぼしていることが最新の遺伝子解析研究で分かってきています。

 

 

腸内に住んでいる「腸内フローラ」が、免疫の活性化や病原菌、ウィルスの感染の防御の役目を果たしています。

 

 

また、腸内には、太りづらくする腸内細菌(バクテロイデス)や肌にハリを持たせ、若々しさを保つ腸内細菌(エクオール)などもあり、腸内細菌たちの働きがその人の健康維持や老化防止に貢献することになります。

 

 

つまり、腸内フローラの環境が整っているか否かで、病気、肥満、脳の活性化といった健康状態、シワや頭髪などの老化現象、その人の性格や性質にも影響が出てくるということです。

 

 

腸内細菌が有効に活動できる環境とは

 


腸内細菌が実際に活動できるには、腸粘膜に存在する「IgA抗体」が不可欠で、腸内細菌に「IgA抗体」が付いた状態で初めて腸の中へ吸収され、身体の隅々に運ばれて活動を始めることができます。この「IgA抗体」と「腸内細菌」は切っても切れない存在で、IgA抗体に選ばれた腸内細菌が身体を掌るといっても過言ではないのです。

 

 

病気の中でも、糖尿病や肥満、パーキンソン病などの難病、感染症については、腸内細菌の活動と食生活の関連性が示唆されています。しかし、病気を改善していく食事や調理法について詳しく指導している医療関係者は一人もいません。

 

 

『腸内フローラや腸内細菌の環境を整えていつまでも若々しく健康でありたい。』それには、やはり日頃の食生活が重要と私は考えます。

 

 

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次回は、私が考案した「腸内フローラの環境を整え、腸内細菌の活動を促す食事」について書きたいと思います。