海藻からミネラルを摂る食生活で感染症対策を
海藻には免疫力を高めるミネラルが豊富に含まれている。
人間は太古の昔、弱アルカリ性の海から生まれ、進化してきた生き物であり、生きていく上で血液や体液は弱アルカリに保たなければならないようになっています。これにはミネラルが不可欠です。
ミネラルを豊富に含む食材といえば海藻です。海藻には、カルシウム・マグネシウム・亜鉛などのミネラルやカロチン(ビタミンA)、ビタミンB1・B2・B12・C・K、ナイアシンなどの重要な栄養素、その他特殊な成分が多く含まれています。
免疫力向上におすすめの海藻「マツボ」
今回は、私が住む三陸海岸地域で早春に採れる海藻「マツボ」を紹介します。(地域によっては「マツモ」ともいいます。)マツボは、北海道沿岸から東北三陸海岸の岩礁に生育しています。
マツボには、骨や歯の形成に必要なミネラル(カルシウム・リン・マグネシウム)の他、活性酸素の発生を抑え、皮膚や血管の老化や動脈硬化の防止や免疫力アップが期待できるビタミンE、抗酸化作用のあるβカロテンなどが含まれています。
マツボは、火を通すと鮮やかな緑色に変わるので、これを松の枝に見立て「松穂」ともいわれています。マツボは、2月~3月の時期が食べ頃です。
マツボは石づきがついている場合があるので、ハサミで石づきを切ってから水洗いします。
鍋にお湯を沸かし、沸騰したら15~20秒くらい湯通しして、ステンレスのボウルや器に移します。(取っ手が付いた、底が平らな金ザルを使うと便利です。)
残ったスープは、マツボの独特のだしが出ているので、自家製味噌を溶かして味噌汁にすると美味しいです。ゆでたマツボを全部すくい取らずに、少量を鍋に残して味噌を入れて、味噌汁にするのもおすすめです。マツボの味噌汁には、キノコ類がとても合います。
茹で上がったマツボを盛り付けし、酢醤油またはレモン酢で。私は、溶かし味噌(水でトロトロになるまで溶いた自家製味噌)をかけて食べるのも好きです。味噌汁の具は、キノコの他、刻みねぎや大根おろしも相性がいいです。
生のマツボは、冷蔵庫で1週間は持ちます。ただ、冷凍しても食べられますが、食感が落ちてしまうので、私は味噌汁用のだしとして冷凍保存をしています。
海藻は、ローカロリーで食物繊維が豊富なので、ダイエットにも向いている食材です。健康維持に、感染症対策として、毎日の食事に取り入れることをおすすめします。
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